おしりから内視鏡を挿入し大腸の奥まで観察します。
挿入には高度な技術が必要で、検査時の苦痛は内視鏡医のスキルにより大きく左右されます。
内視鏡で大腸が伸ばされると強い痛みが発生するため、曲がりくねった大腸を伸ばさないように折りたたんで挿入していきます。
また内視鏡からの送気量が多いと大腸が風船のように膨らんでしまい、折りたたんで挿入することが難しくなってしまいます。
無送気あるいは極少送気で行えば大腸はたたみ易く、直線的に挿入できるため苦痛が少なくなります。
大腸内視鏡検査の時に見つかるポリープの多くはその場で切除することが可能です。
偶発症としては切除部位からの出血や、大腸に穴が空いてしまう穿孔があげられますが、
経験を積んだ専門の内視鏡医が行えばこういった偶発症が起きる可能性は限りなくゼロに近いものです。
これまで勤務してきたクリニックで私が行った大腸ポリープ切除術後に
大きな偶発症を起こした患者さんは一人もいません。安心して受診して下さい。
これまで勤務してきたクリニックで私の大腸内視鏡検査をお受けになって、強い苦痛を訴えた患者さんはほとんどいらっしゃいません。
最近の成績では盲腸までの到達率99%以上、挿入時間2〜15分、ポリープ切除まで含めた総検査時間15〜30分、
持続出血や穿孔といった偶発症ゼロと自分でも納得できる成績になっています。
しかし手術後や腹膜炎後の患者さんで検査に難渋するケースもまれにあり、大腸内視鏡検査の奥深さを実感しています。
今後も苦痛の少なく安全な検査を提供できるように一人一人の患者さんに細心の注意を払って検査していきたいと考えています。