<2009年>
「笑艶 桂 春団治」


名古屋御園座
12.1〜12.25


◇平成21年12月24日(木)晴れ
16:00〜19:45

職場のいろんなあれこれで、この先はどうなるなんてときだから行く予定にしていなかったのに
夜な夜な御園座のページを見ていたらついついポチってしてしまい、翌日も。。。

そんなこんな名古屋に詳しいJ友の誘いもあってクリスマスイヴとクリスマスを名古屋で過ごすことに
名古屋で待ち合わせして味噌煮込みうどんして初めての劇場、御園座へ

ついついポチってした最前列真中
初めての劇場だからどんなふうに観えるのかしらと緊張しつつ席について

2002年、2007年そして
2009年と観た中で今回が一番素敵に観えたのは距離のせい?
お正月の「奇跡元年」以来の久しぶりの距離感
サラサラした栗色の髪や、長い睫毛や白い指先や、足の裏までも
座席の位置のせいで、ちらっと目線が届いてさらにウキウキ
真っ白な指先をみつめたら、ああ、やっぱり年を重ねた手、私と同じじゃん、ちょっと嬉しかったり
そんなこんな春さんばかりみつめて、お芝居に集中できず。。。

春団治号に乗って舞台を丸く走るとき真ん前を通過したら着物の裾がはだけて
観たいと思わなくてもパッチが観えちゃったり。。。。

ときどきふっと見せる仕草がJulieに観えてしまって
きっとツアー途中からちょっと冷めちゃったのでいっぱいいっぱいJulieを感じたくって
春さんばかりみつめていたのかも

舞台の全面にある7本の集音マイクにもひろえない小さな声でボソボソとつぶやく春さん
一番前でも聴きとるのが大変、あれってセリフにあったことなのかしら

2幕目からはしっかり芝居の中に入り込め最後の場面は横顔に涙があふれて

休憩時間には春さんどら焼きも味わって
終演後に、ひつまぶしも味わってイヴの夜に春さんの余韻で乾杯などして



◇12月25日(金)晴れ
大千穐楽
11:00〜15:00

昨日は真中で、きょうは程よい距離の花道近く

昨日、マイクにもひろえない小さな声でボソボソっとつぶやいた春団治だったけど
きょうは、そんな光景はなかった、昨日のあのときだけだった?
他にも昨日とちょっと違う場面も発見したり
やっぱりお芝居は生もの、お客さんを目の前に演じる舞台
毎日違う客席の景色に演じる方も何かを感じながら演じているのかしら

最後に人力車で花道をひきあげていく春団治に拍手じゃなくて手拍子がおこった
なんだか違うなあと思ったのは私だけ?
昨日の夜の部はフアンが少なくて普通に拍手で終った
きょうはフアンの人も多くいつもの千穐楽のノリ?

きょうの千穐楽では歌舞伎のような掛け声が聴こえた
春団治やおときさんだけでなく他の役者さん達にも、ここぞっていうセリフの後に

「沢田!」って掛け声が何度か聴こえた

そんなに大きな声ではなく耳障りでなく芝居の邪魔をすることなく
セリフとセリフの間に絶妙なタイミングで
このお芝居に何度か足を運んでるお芝居のツウの人?心地いい掛け声だった

お芝居のツウの人からの掛け声
沢田研二が役者として認めてもらえたようで嬉しかった
そんな掛け声を耳にしながら観た春団治の第千穐楽

京都から2ヶ月82公演
最後の春団治のセリフ「おおきにぃ〜、なぁ〜」

昨日も涙があふれたけれど、きょうはJulieも涙しての熱演だった
Julieも「沢田!」の掛け声を耳にして
歌わなくても通じる役者を実感していたのかもしれない

最後のカーテンコール
直美さんからJulieへの言葉
沢田さんには歌の神様がついていると言いましたが
お芝居の神様もついていらっしゃいます

ご本人は嫌がるかもしれませんが、この方は本当に努力の人です
日本でたったひとつのほんまもん、沢田研二さんです

そしてJulie登場
Julieからの挨拶

出演者の皆様、スタッフの皆様、関係者の皆様、お客様の皆様、
皆様のおかげで無事に千秋楽を迎えられたこと誇りに思います。。。
本当にありがとうございました

感極まったJulie
最後は声を詰まらせて
控え目にしているJulieには、じゅりぃ〜〜とは叫べなかった
何も言わなくても拍手だけで
Julieには会場に足を運んだ人の思いは伝わったと思う

最後はJulieと直美さん
片膝をつき手をヒラヒラさせて、お互いを称えあって
そして客席に手をふって大千穐楽の幕がおりた

今回ばかりは、あの場所でJulieと一緒に感動を味わえたこと
行ってよかったと思う、Julieのフアンでよかったと実感

2002年初演の「大阪松竹座」
2007年再演の「新橋演舞場」、「博多座」
そして「御園座」と全9回観ているけれど今回が一番思い出に残る観劇になった

あの最後の春団治の顔が忘れられない
そしてカーテンコールでの控え目に声を振るわせながらの挨拶に
前回の新橋演舞場でJulieが遠くに行っちゃうようで、ちょっと寂しく感じたけれど
今回、大千穐楽、最後の場面を観たら春団治の役はもう沢田研二しか考えられないと実感
直美さんは次回も沢田研二でと言ってくれた

春団治は、もう少し時が経ってからまた観たいと思う
そうすれば提灯のついている劇場が似合う年齢になっている頃だから