<2002年>
藤山寛美十三回忌追善公演「夢噺 桂 春団治」
大阪松竹座5.1〜5.26(1/42公演)
◇平成14年5月26日(日)晴・雷雨
大阪松竹座 千穐楽
11:00〜15:10
提灯がついてる劇場で幕間にお弁当を食べる観劇が苦手だったけれど
Julieがどんなふうに春団治を演じるのか、やっぱり気になって千穐楽のみ観劇
開演が11時なので朝5時に起きて7時過ぎの新幹線で大阪へ向った
なんばから松竹座までは1分だというのに初めての場所にウロウロして
私の視界には劇場らしきものが見当たらないので通りかかった地元らしき人に道を訊いて
赤いエンピツを耳に挟みスポーツ新聞を小脇にはさんだおじさま
同じ方向に行くところだからと劇場まで連れて行ってくれた
劇場までのちょっとした時間の会話
Julieのこと何も言っていないのにいきなり「沢田研二はいい役者になったねぇ」と
松竹座で「桂 春団治」を上演していることを知っていたようで
「でも最近ちょっとふとちゃって。。。」とおまけまでつけて
おじさまは「貫禄がでてきていいよ」とつけくわえて
Julieのお芝居を観たのかしらなんて訊く間もなく劇場に到着し、お礼を言って別れた
街を歩くひとに沢田研二の今を褒めてもらって、お芝居を観る前にちょっとウキウキ
生Julieを観るのは4ヶ月ぶりだったけれど役者沢田研二を観る準備は万端
お芝居の内容も勉強せず臨んだ千穐楽
お芝居が進むにつれ、沢田研二が演じる「春団治」がJulieと重なって「ご贔屓」に自分を重ねて
たくさんたくさん感じるセリフがあってハンカチが頻繁に活躍
今までに観たことのない役者のJulieだった
最後の場面、天国からお迎えが来て人力車に乗って最後のセリフ
花道からちょっと遠い右ブロック10列での観劇
花道で斜めを向いてセリフを言う春団治の視線が真っ直ぐ届いた
春団治を演じるJulieの潤んだ瞳をみつめる私も涙があふれた
その瞬間に「沢田!」と掛け声があったか記憶が曖昧だけど
ココロの中で、じゅりぃ〜〜〜って
カーテンコールの幕があいても涙がとまらなかった
(テレビで放送された松竹座の映像より)
カーテンコールで、藤山直美さんがJulieに贈った言葉
春団治を一生の役にしてほしい、と
お父様の藤山寛美さんの当り役だった「桂 春団治」
直美さんが男だったらやりたかっただろう春団治役を沢田研二の一生の役にと言ってくれた
初めて春団治を演じたJulieは、今までにない感動でした、と
芸達者な役者さん達に囲まれて
Julieは毎日毎日いろんなことを感じながら演じていたのかしらね
Julieが今まで演じた役の中で、一番ハマってるような気がした
Julieをを通して桂春団治を知って、もう少し観たいと思ったお芝居だった
着物だったせいかJulieの体型が気にならず、ってことは着物の似合う体型になったってことかな
心配していたJulieの髪型、ポスターの横わけの髪型じゃなくて前髪をあげたオールバックの髪型に
ちょっと安心したり、でも歌う沢田研二が遠くへ行っちゃたようでちょっと寂しくも感じたり
幕間のときにお弁当はどこで食べるのかしらと思ったら、みんな客席で食べていたので私も客席で
劇場でお弁当を食べるのも初体験、提灯がつく劇場の初めてづくしの観劇でした