<1971年 ジャズ喫茶>

<1971年>ザ・タイガース・ PYG・沢田研二ソロ


昭和46年1月12日(火)晴
藤沢市民会館(ドレミファ大作戦の収録)

NTVドレミファ大作戦の公開録画を見に行った
きょうの整理券はもう土曜日に全て終わってしまって券がなかったので楽屋入りだけでもと
(見れたのは布施明さん、ワイルドワンズ、ゴールデンハーフ、和田アキ子さん)
ジュり−は残念ながら

公開録画を見る券は持っていなかったので中に入れず
次は出待ちでもしようと思っていたら
優しい係りの人が観ていいよと会場の中に入れてくれた
既に座席はすべてうまっていたので1階の通路のところで座って見ることにした

本番の始まる前にジュリーが一人で客席に挨拶したりいろいろ説明などしていた
コマーシャルのときはワンズのトリさんとおもしろいこと言って笑わせていた
2週間分撮りの最後の歌を歌ってるときに、
客席の皆は帰り始めた(多分ジュリーの出待ちのため)
私達は収録を最後まで観ていた
ジュリーは私達が通路に座ってるいるからか?
「いつもテレビの下のところを見てハガキを出して応募するなりしてくださいね。」って

それが終わってすぐ会場の外へでたけどジュリーはすでに帰ったあと
だからファンの人は途中で出て先に外で待っていたのね
きょうは東京方面からもフアンの人がたくさんきていた

ジュリーの衣裳
トリさんとおそろいのハイネックセーターに黒のブレザーにグレーのパンタロン
帰りに東海道線でゴールデンハーフに遭遇



◇1月17日(日)晴
日劇ウエスタンカーニバル ザ・タイガース最後の出演

6時半頃家をでたけれど友達が早く到着していたので前の方で観れた
オープニングはタイガースの演奏で始まり
ジュリーや他のグループのヴォーカルが参加して歌った
ジュリーは1回目に日の丸のTシャツにミリタリールックのジャケット
2回目3回目はその服装にスカーフを首にまき金縁の眼鏡をかけていた
タイガースがウエスタン最後の出演なので会場はいつもより騒然としていた

タイガースは最後、トリで出演
メンバー全員黒のスーツで素敵だった
全曲オリジナル曲
♪出発の他に何がある
♪青い鳥
♪僕のマリー
♪君だけに愛を
♪花の首飾り
♪モナリザの微笑み
♪錨の鐘を鳴らせ
♪誓いの明日

♪LOVE LOVE LOVE
フィナーレのときに出演者全員で
マチャアキがタイガース解散のことを話した
そのときのジュリーの表情がちょっと複雑な顔に見えて悲しかった

3回目のフィーナーレのときに前の方に行こうとしたら
係員に阻止されたけど友達といっしょにめげずにステージの方へ
難関突破できたおかげで目の前で
ウエスタン最後のジュリーをまじかで観ることができた
帰りはすごく寒かったので出待ちをあきらめようとしたのに
すぐでてきてくれたので見れてよかった



◇1月24日(日)晴
日本武道館 ザ・タイガースビューティフルコンサート
15:40〜19:00

歴史に残るようなタイガース解散最後のステージだった
明日から学校では卒業試験が始まるのにもうそんなことは気にならなかった
タイガースを観に行き始めてから経験したことがないくらいの興奮
こんな経験は最初で最後かな

きょうは涙なんて流さないと思っていたのに
今までのいろんなことが思い出されて最初から涙があふれて
タイガースがデビューしてからの中学から高校まで
青春の一番楽しい時期を全部彼ら中心の生活だった
この4年間こんなに私を楽しくさせてくれたタイガース
私に生きがいを与えてくれたタイガース
どんなにつらいことや悲しいことがあっても
彼らのおかげでのりこえてこれた
楽しい時間を与えてくれたタイガース、本当にありがとう!

曲の合間にジュリーが何か言ってるけど会場全体がもう騒然としていて
フアンの泣き叫ぶ声でジュリーの声はかき消されてしまっていた
でもサリーの言ってる言葉は少し聞こえた
「5年前、僕達は・・・今ここでステージに立って演奏している・・・」って言って
サリーがうつむいて泣いていた
いつも無表情のサリーが泣くなんて、
サリーはすごくこのターガースのことを思っていたんだろうな
でも、きょうでこのメンバーの演奏が聴けなくなってしまうのは残念だな
タイガース以外の音楽なんて考えられない
タイガースの音楽は外国のカバーをしても
ちゃんと自分達のものにしていてコーラスもきれいだし

スパイダースとテンプターズと一緒に
ジュリーとサリーがやるなんて認めたくないけど仕方ないのかな
ヴォーカルは二人要らないのになあ。。。
でも今度の新しいグループの演奏を聴いてみないとわからないけど
もし、自分が望んでいるような音楽だったら応援するけど
そうでなかったらあきらめるかもしれない
でもジュリーはどうなっていくのだろう
今までと変らない歌を聴かせてくれればいいけど
ジュリーが歌いやすいグループだといいけどなあ。。。

(追記)
<1部>
♪TIME IS ON MY SIDE 
♪スージーQ*
♪アイ・プット・ア・スペル・オン・ユー*
♪青春の光と影*
♪ドック・オブ・ザ・ベイ
♪イエロー・リバー
♪ヘンリー八世君
♪ジャスティン*
♪ホンキ・ートンク・ウイメン*
♪コットン・フィールズ*
♪ラレーニア
♪ヘイ・ジュテーム
♪ギミー・シェルター*
♪レター*
♪光りある限り*
♪エニバディ・アンサー
♪ハート・ブレイカー

<2部>
♪都会
♪白い街*
♪どうにかなるさ*
♪出発のほかに何がある*
♪友情*
♪世界はまわる*
♪僕のマリー
♪シサイド・バウンド
♪モナリザの微笑
♪花の首飾り
♪青い鳥
♪銀河のロマンス
♪スマイル・フォーミー*
♪淋しい雨*
♪君だけに愛を
♪美しき愛の掟
♪素晴しい旅行
♪怒りの鐘を鳴らせ
<アンコール>
♪誓いの明日
♪アイ・アンダー・スタンド
♪ラヴ・ラヴ・ラヴ

ジュリーのステージ衣裳
1部は白いインディアンハットに白いTシャツに白いズボンに黒いベルト
2部は白いスーツ

(追記)
翌週1月30日 フジTVにて放送 15:00〜16:30
(38曲のうち*印を除いて22曲放送)
タイガースが解散してから何十年経っても1月24日はこの武道館のことを思い出してしまう

7月10日「ザ・タイガース・フィナーレ」発売


発売日当日は新宿ニューACBでPYGのジュリーを観ているので
私の中でザ・タイガースは武道館で思い出として終わっていたのかもしれない
ジャケットの中にはS46.7.10と購入した日を書いているのに
ジャケットもきれいなままで、あまり聴いていなかったみたい
LPレコード盤が虎の模様だったなんて数十年後に気がつくなんて。。。。。

 
LP盤「ザ・タイガースフィナーレ」
ずいぶん経ってから何度かCD化され、なぜか2枚も
「THE TIGERS PERFECT CDBOX」のおまけのテレホンカード
シローがいないのがちょっと残念
私の中で、シローが加入してからのタイガースが思い出多いせいかも

(追記)2011.5.24
 

テレビにシローが出演して
シローの写真をさがしているときにみつかったチケット
B席3階1000円、40年前のあれやこれやが思い出された



7月4日(日)晴
日比谷野外音楽堂 ロックコンサート PYG
12:30〜20:00

自由席なので朝5時頃の電車で行って6時半ごろ日比谷に着き
11時半まで並んだおかげで席は前方席が確保できた

最初は新しいグループが2組登場
そのなかでよかったのがMというグループで歌も演奏も上手だったけどプロになる気はないらしい
それから京都のTOMUCHというグループでヴォーカルが黒人ですごくかっこよかった
あとゴールデンカップスやシローとブレッドアンドバター他たくさんのグループが登場

19:00頃からPYGがスタートした
8列目で観ていたけれどPYGのときは前に出て行ってステージにかぶりつき状態で
ジュリーがでてきたらいきなり前のほうでシンナーやボンドとかやってる男性が
ステージにあがってしまいジュリーに握手を求めていた
ジュリーはびっくりしたようだけど握手に応じていた

ショーケンが歌い始めたら
男性達がステージにいろんな物を投げつけたりヤジを飛ばしていた
次にその男性達は歌ってるショーケンのマイクをとりあげて
ショーケンをステージからひきずりおろそうとしたので演奏は中止になった

ジュリーが前にでてきてその男性達と言い争いをして、すごく恐かった
ジュリーはすごく興奮していて、すごい言葉を口にしていた
その後、裕也さんがでてきて止めようとしたら、その男性達はどこかへ消えてしまった

ジュリーは悔しそうな顔をして
泣いていてタカユキさんに「もうやめよう」って言ったけど
ダメだったらしくPYGの演奏は再開された
でも私達だってせっかく見に来てこのまま帰られたら。。。
だからアンコールしてもう1曲歌ってくれた
ステージにかぶりつきで観ていたので
PYGの演奏の音をまじかで感じることができたけれど
ジュリーはさっきのこともあるし男性達の反発を気にしてか
全然のっていなかったみたいで残念だった
アンコールの♪ハイヤーを歌い終わったらすぐ楽屋に帰ってしまった
でもタカユキさんや大野さんは最後まで演奏していたけど
ジュリーはよっぽどショックだったんだろうな
きょうのジュリーはすごく近くで観れてすごいきれいだった
でも怒ったり泣いたりしたところまで近くで観てすごく哀しかった

最後の方に裕也さんとムッシュが歌ってるときに
またボンドとかやってる男性達がステージにあがって踊りだしてしまった
最初は裕也さんも笑っていたけどステージから降りるように促した
きょうのステージはロックンロールどころではなかった
裕也さんはきょうの出来事についてミィーティングを開いて話合うって言っていた

♪自由に歩いて愛して
♪I PUT A SPELL ON YOU
♪ハイヤー 他


ジュリーのステージ衣裳は紺赤白紺のTシャツにデザイン入りジーンズ
(追記)
この日の出来事は後に村上龍の著書「限りなく透明に近いブルー」に記載されている
村上龍氏もその場にいたのかしら?




7月26日(月)雨
浅草国際劇場 PYG
13:40〜20:00

9時ごろ行って自由席でも指定席のすぐ後ろで観ることができた
平日だからか今まではこんなことはなかったけど、でも夜の部はいっぱいになった

PYGのときはおとなしく後ろで観ていたけれど
ジュリーの一人のコーナーのときはエプロンステージで歌ったので
私達もかぶりつき状態で見てしまった
ジュリーは椅子に座ってギターの弾き語りをした
すぐ目の前なので生の声も聴こえた

2回目のときもまたエプロンステージにかぶりつきで
今度はジュリーに手が届く距離だった
ジュリーが自分で作った曲
♪一人ぼっちの出発
ジュリーがとっても気にいってるらしいけど途中までしか歌わなかった
ショーケンと共作の
♪誰もいない部屋(ショーケンのマネをしながら)
ジュリーのLPに入る予定だった
♪悲しい涙、すごくいい曲だった
自分でも気に入ってるらしいんだけどみんなにヘタだヘタだと言われてダメになったとか
それからザ・ピーナッツの
♪大阪の人を歌ったらフアンが反応したので
「僕達、恋愛関係なんかじゃないですよ。ただの作曲者と歌手の関係。。。」とジュリー

(追記)
きっとこの頃からお付き合いはスタートしていたんだろうな。。。


オーケストラをバックに♪明日に架ける橋
♪ヘイジュテーム
この曲すごい心配だった
きょうのジュリーは声がでなくて高い声が全然で苦しそうだったけど
フアンがコーラスでカバーして無事歌えてよかった

最後に
♪ハイヤー
エプロンステージのところで歌って、かっこよくて最高だった
今回は3回目の間に映画がないので
ロックパイロットやハイスパンキーが1時間ぐらい演奏

オープニングはジュリーの歌2曲不明

♪淋しさをわかりかけたとき
♪花・太陽・雨
♪自由に歩いて愛して
♪悪魔を憐れむ歌 
♪アスディアースゴーバイ 
♪トラベリンインザダーク
♪スピードキング 
♪戻らない日々 
♪戻れない道 
♪ハイヤー


ジュリーのステージ衣裳
1着目はベージュのスェードのポンチョみたいなものに可愛いボンボンをつけて白いパンタロン
2着目は白のサテンのスーツに紺のTシャツに5センチヒールのブーツ
(背が低いのでカバーしてるとジュリー)
3着目は白のシャツにインクブルーのジャケットにカーボーィ風のジーンズ
4着目は白の長めのブラウスにピストルの弾がたくさんついたベルトにカーボーイ風のジーンズ




8月16日(月)
田園コロシアム PYG
16:00〜21:15

自由席なので土曜日に笹塚まで行って整理券をもらって282番だったので
よい席を確保できたはずが喫茶店でオシャベリしてるうちに
とっくに入場が始まっていて途中で入れてもらったけど
もう1000番を過ぎていてちょっと残念
でもわりといい場所で観ることができてよかった

PYGは18時半過ぎにようやく始まった
オープニング
♪ブラックナイト
最初からジュリーも会場もすごくのっていい感じだった
「みなさんものってますか」とジュリー

♪エブリマザーサン 
♪淋しさをわかりかけたとき 
♪トラベリンインザダーク 
♪自由に歩いて愛して 
♪I PUT A SPELL ON YOU
♪カウボーイ
♪ハイヤー
♪BABY I GO ON A LIVE YOU


ジュリーの静かな曲でもショーケンのフアンがうるさくてとっても気になっていた


♪BABY I GO ON A LIVE YOU
静かなときにショーケンのフアンがタンバリンをたたいてとっても耳ざわりだった
ジュリーは歌っていてとても気になってしまったのね
とうとう歌ってる最中に「タンバリンやめて!」と
歌にそぐわない歌の邪魔になるような行為はしてはいけないと思う
だからジャズ喫茶でもお互いのファンの気質が違うからとってもイヤなんだけど

PYGのコンサートなのにゲストがたくさんいて
PYGは2時間ぐらいしかやらなかったかな
最後に「今日はすごく時間がたりなかったんですけど。。」とジュリー

ジュリーのステージ衣裳
袖が紺とエンジ色にわかれた袖がふんわりしてウエストにリボンがついてるブラウスに白のパンタロン
2着目は同じデザインの白のブラウスに白のパンタロン       
                  



12月19日(日)曇
日生劇場 沢田研二リサイタルwith井上堯之バンド

ジャズ喫茶とは違う大きなステージでそれもジュリーだけのリサイタル
ジャズ喫茶でのジュリーとはまるっきり違うジュリーを感じた
きょうはスター「沢田研二」って感じでとってもりっぱに見えて
今まで応援してきてよかったなと実感
でも歌の合間におしゃべりするときは
ジャズ喫茶のときと同じようなジュリーで身近に感じられてよかった


♪落ち葉の物語
明治チョコレートのCMしたりしておもしろかった。

♪電話の唄
ジュリーのところにフアンからよく電話がかかってくるようで
その様子をフアンの子の口調でおもしろく話して笑わせてくれたり


1部
♪何かが始まる
♪ハローグッドバイ〜ゲットバック
♪風にそよぐ葦
♪恋から愛ヘ*
♪美しい予感 
♪愛に死す 
♪許されない愛
♪嘆きの人生
♪船出の朝
♪電話の唄 
♪スマックウォータージャック*
♪マミーブルー
♪ジェントルサラ
♪兄弟の誓い*


2部 
♪鳥になった男
タイガースメドレー
♪スマイルフォーミー
♪嘆き 
♪素晴しい旅行
♪シーサイドバウンド
♪シー・シー・シー
♪ラブ・ラブ・ラブ 
♪君だけに愛を
♪花の首飾り
♪銀河のロマンス
♪落ち葉の物語
♪僕のマリー
♪青い鳥
♪都会
♪モナリザの微笑み
♪君をのせて
♪IN MY ROOM*
♪傷だらけのアイドル
♪テル・エヴリワン
♪BABY I GO ON A LIVE YOU*
♪ヘイ・ジュテーム
♪祈る


ジュリーだけの歌をたくさん聴けて大満足
PYGもいいけど一人だけのジュリーは本当に素敵だった

このあと5日間がんばってね
これを機会にソロとして活躍してほしいけれど
大きいステージの最後ってもう会えないような気がしてイヤだな

ジュリーのステージ衣裳
1着目は丈の短い白いジャケット
サイドに黒のライン入り白いパンタロンに白のエナメル靴
2着目は白いモケット風のラメ入り生地のブラウス
サイドにブラウスと同じ生地のライン入り白いパンタロン
3着目は黒地に銀のラメが入ったジャケットに星のブローチを3つつけて
黒いパンタロンに黒のエナメル靴
4着目は白いスーツに白い大きなスカーフ

(追記)
翌年に発売されたLP「JulieV日生劇場リサイタル実況録音盤」は
全曲収録となっているけど私が観た日は5曲多かった
12月24日に収録したときは*5曲は歌わなかったの?それとも5曲カットされたのかな


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