２０００年にJulieが作詞した♪Ａ・Ｃ・Ｂという曲
ジャズ喫茶ってどんなところ？
１９６８年からの日記をもとに綴ってみました
＜１９６８年 日劇ウエスタンカーニバル・後楽園球場・ＴＶ収録他＞
＜１９６８年＞
◇昭和４３年３月１６日 曇り
新宿ＡＣＢ 5st
高校受験も終わった春休み
母の許可がおりたので初めてザ・タイガースを観に行った
朝6時に家を出て新宿に8時着、ACBの前は既に長蛇の列
チケット購入できるか心配しながら2時間並び
10時にチケット発売
遅いステージ夜の部のチケットを購入
タイガースがデビューした1967年は中学二年だったので
ジャズ喫茶のことは姉から聞いていた
***
当時、三浦半島の小さな町に住んでいたので
新宿までは2時間半もかかる遠いところ
新宿は私の想像をはるかに超えて大きな駅やデパートがあり
人の多さにびっくり、現在の高層ビルが建つ前のこと
***
一緒に行った姉の友人がWプロに知り合いがいるので
会いに行ったけど不在で合えなくて
靖国神社やデパートに行ったりして夕方まですごした
夕方5時にチケットの番号順に並び、やっと店内に入れた
これからが大変、一斉に走りだし座席の確保
呆気にとられているうちに1階席はすでになく
2階席中央の座席を確保でき席に着いた時にはもうぐったり
しばらくして、メンバ ー登場に場内は騒然
ジュリー、ピー、サリー、タロー、トッポとおもいおもいに叫びつつ
プレゼントをあげたり、握手を求めたり
階下の目の前 にいる生ジュリーを見て声もでず
「なんてきれいな人！」と呆然としていたような
１曲目は♪マイガール
声援がすごくて歌が聴こえない状態
1曲歌い終わるたびにジュリーが何か言ってるけど
フアンの声援で聴き取れない
♪君だけに愛を
あの黄金の人差し指が2階席真中に！
3月10日に発売したばかりの♪花の首飾り
メロディがきれいだったけどあまり好きにはなれないかな
他何曲かはタイトル不明
1回のステージは7〜8曲で1時間もやらなかったような
（30分から40分ぐらい）
きょう一日何もかもが初めてのことばかりで
とってもとっても疲れたけど思い出に残る日に
でもタイガースを生で観るってすごい大変だ〜
ステージ衣裳は映画「世界は僕らを待っている」で
着用した茶色のベルベットのベストに白地にチェックのパンツ
◇５月３日 曇り
新宿ＡＣＢから日劇（日本劇場）
3月に初めて生ジュリーを観て喜びもつかの間
心の整理がつかない出来事が続いたので日記も中断
高校にも入学し気持ちの整理もつきはじめたので久々に日記を書く
沈んでる私を近所の友人や姉が誘い出してくれてまた新宿へ
スケジュールにＡＣＢは入っていたけどタイガースの出演ではなかった
明日からウエスタンカーニバルなので日劇で練習してるかなと行ってみた
到着したのは9時頃だったのでまだフアンの子は少なかった
最初にきたのはフラワーズ
次にカーナビーツ、ワンズのウエダ君とチャピー、テンプのヒロシ
このときはまだ余裕で握手とかできる状態
横にスパイダースの順ちゃんがいたり
お目当てのタイガースはなかなかこなかった
そのうちにフアンがたくさん集まって警察官も10人ぐらい来ていた
そこにタクシーが来て中にはトッポが乗っていたけど
車の周りをフアンが取り囲んでなかなか降りれなく
やっと降りたとおもったら不機嫌なトッポ
次にジュリーが来たけど
さっきよりすごい人数のフアンが取り囲んでいて
警察官もガードしてるし危険なので、そばに行かなかった
◇５月５日(日) 晴れ
日本劇場
昨日から始まったウェスタンカーニバルを観に行った
朝遅く行ったので当日券は売り切れで見れなく残念
◇５月１２日(日)曇り
新宿ＡＣＢ
夜の部だったのでいつもより遅く行ったたら、
5回目までのチケットが売り切れていて観ることができず
2時間半もかけて来たので入りだけでも見ようと
ウエスタンカーニバルが終った後の日曜日
ＡＣＢ周辺や歩道はフアンの人達で大混雑していた
ＡＣＢのボーイさんやパトカーも来てとにかくすごい状態
そこへタクシーでサリーが到着しサリーフアンが大移動
つぎにピーとジュリーが到着
私達はガードレールを飛び越え猛ダッシュで
ジュリーのところへ走って移動
途中で友達が転んでしまって、あたふたしてる間に
目の前のピーとジュリーはフアンにとり囲まれていて
大変な状態になっていた
ボーイさんや警察官はフアンを静止することに精一杯で
ジュリー達をガードできる状態でなかったみたい
危険な事態になってるジュリーを見てすごいショックだった
◇５月１９日(日)雨
新宿ＡＣＢ 2st
先週は遅く行って観れなかったので、きょうは朝一番の電車で行った
早めに着いたのに1回目のチケットは売切れで2回目のチケットを購入
途中で雨が降ってきたのでお寿司屋さんに入りゆっくり食事して
それでもまだ時間があったのでデパートで時間をつぶし2時頃ＡＣＢに行った
雨だったためか1回目と2回目を同時に店内へ入れてくれた
2回目の私達はステージ脇の階段に並んでいた
前列に並んでいる人からはジュリーが見えるので後ろから押され
危険な状態になってしまって
その様子をステージ上から見ていたジュリーから
「そこで押合ってる人達、ステージでも観れるから仲良くしてね」と
1回目が終わり2回目と入れ替え
これからが大変
のんびりしていたら2階席か立ち見になってしまうので
きょうは1階席前の中央を確保できた
ピーが♪オーケィを歌ったときにジュリーがドラムを担当
真ん中で前の方だったので
ジュリーの細かなしぐさまで見れてとってもかっこよかった
こんな席で大好きな曲聴けたらなぁなんて思っていたら
最後の曲は♪傷だらけのアイドル
もう嬉しくて、沈んでた心が少し晴れたかな
◇６月１６日(日) 雨のち晴れ
新宿ＡＣＢ 4st
大雨の中、,姉と2番電車で行った
それでもすでに4回目のステージだった
ステージを観る頃には雨もあがり晴れて暑かった
席は5月19日と同じ真ん中前を確保できた
きょうはリクエストのコーナーで指してもらえたんだけど。。。。
リクエストをとる前にジュリーが
メンバーのレパートリーを間違えないようにって言ってた
私はまだメンバーのレパートリをあまり知らなかったので
ピーのリクエストで指してもらえたので
姉のお気に入りのピーの曲♪悲しみをぶっとばせ
（2013年訂正）
♪悲しみはぶっとばせ（You've got to hide your love away）
サリーのレパートリー♪夜をぶっとばせをリクエストしてしまった
*****
2013年11月、ジュリー担当のパンフレットのページめくって
THE TIGERS2013のセットリストに、あらまぁ違ってるじゃない
当時は曲名は文字ではなく耳からだけだったので、45年ぶりの言い訳になって
*****
ジュリーに指してもらえた嬉しさのあまり、頭が真っ白
早く言わなければと、サリーの曲をリクエストしてしまって
「さっきも曲を間違えないでねって言ったでしょ」とジュリー
隣にいる姉は大笑いするしタイガースのメンバーにまで笑われた〜
ジュリーと初めての会話？はこんな
◇７月２９日 雨のち晴れ
池袋ドラム 2st
朝から雨だったので行くのやめようと思ったけど姉に誘われて行くことに
夜の部だったので1回目が買えたけど2回目に替えてもらった
夜まで時間があり昼の部はオックス出演なので観ようかと思っていたら
姉の友人がシャボン玉ホリディーの録音があるからと六本木に行った
フアンは15人ぐらいだったし、
まわりも静かなところなので静かにメンバーを待った
最初にトッポが来てサインをしてもらう
次にサリーが来たのでジュリーは一緒じゃないのって訊いたら
仕事が別なので後から来るよっておしえてくれた
次にタローが来たのでエレベータを待つ間ずっとそばにいた
最後にジュリーとピーがいっしょに到着
おつきの人が「二人は昨日の仕事で疲れているから静かにして」と
姉はピーのフアンで話しかけていたけど
フアンが少ないせいかジュリーのそばに行くことができたけど
ステージ以外でこんなに近くにいるジュリーを目の前にしても
紺色のシャツにサングラスで表情があまりわからなくて
ちょっとこわいような感じがして
エレベータを待つ間、ジュリーの横にいたけど何も言えず
そっと手をだしたら握手してくれた
タローに終わる時間を訊いたら18時ごろかもと
はっきりわからなかったのでずっと待っていた
Ｗプロ関係の人がきてタイガースはもう帰ったから待っていても無駄だよと
帰ったところを見ていない私たちは証拠見せてなんて言ってしまった
そばにいた作曲家の宮川さん（故宮川泰氏）が
5〜6人ならスタジオに連れていってあげるよと
エレベータで上にあがりスタジオに入ってビックリ！
ザ・ピーナッツの二人と布施明さんとフォーメイツがテレビを見ていた
タイガースがいなかったのでそばにいたフォーメイツの人に訊いたら
帰ったよではなく、ここにはいないよと
あきらめて下におりて、また待つことにした
18時頃にようやくタイガースが下りてきてタクシーで池袋へ
私たちもタクシーで後を追ったけど途中でまかれてしまいドラムまで行った
ドラムに入ったのは19:15ぐらいでしばらくてメンバーが登場
曲は♪ジャスティ、♪スキニー・ミニー他
↑
（訂正）♪ジャスティン（Justine）
（追記）2011.2.21
ケネデイハウスでワンズの植田くんが40数年前の
ピーのエピソードを語って
そのときに登場したピーの曲♪ジャスティンと語る
40年以上も経ってようやく正しい曲名が判明
この頃は、まだ横文字の洋楽タイトルは耳で聴くだけ
ざわざわとした客席でジュリーが言う曲名を
必至に聴きとって覚えていた高校1年の頃
ＮＥＸＴ