グランヒストリア〜幻史世界記〜

(バンプレスト/RPG/SFC)


これはCMに騙されました(笑)
騙されたと言っても某FFX-2の様に明らかに詐欺だろう!的なものではなく、単にCMに惹かれて買いました、というだけの話。今までCMに惹かれたゲームというのは2つだけあるのですが、1つがPSのベルデセルバ戦記。
そしてもう1つがこれです。あとバハムートラグーンもいいなと思ったような。

これはCMの曲がいいなと思ったんですよ(ゲーム中では聴けませんでしたが)。
あとは、360度全方位に敵がいる戦闘。
別のゲーム(SFCアレサ)で、前後左右に敵がいてLRキーで画面をぐるぐる回しながらの戦闘というのが楽しかったので、同じ様な戦闘システムが面白そうだなと。
あとは歴史を書き換えるというのが新鮮だったのかもしれません。

まあ、これは定価12000円ぐらいという今の相場からすると信じられないような高価。更に、当時貧乏だった私にそんな金がある筈もなく、当然中古で購入しました。
そして受験生の時、下手なゲームをやるとのめり込んでしまうから、そこまでハマらないもの‥‥という訳の分からん理由でやりました(^^;)試験前日とかにも‥‥(爆)

で、肝心のゲームですが。
いつもは攻略本や当時のプレイ日記を見ながら書くのですが、もう二度とやることもないだろうと思ったこのゲーム、攻略本は押し入れの奥深くにしまい込まれてしまっているし日記には記録が無いしで、とりあえずネットの攻略サイトを見ながら書きます。
ただ、ネットだと画像が無いから今一つピンと来ないんですよね(^^;)まあ攻略本が出てきたらまた適宜追記するということで。

2007/10/02追記:奥深くにしまい込んでいたと思ったらかなり手前の方にありました。
ということで、最初に書いた感想に攻略本を見た分を追記しています。追記分は文字サイズを1つ落としています。

と、いうことで(?)ゲームスタート。
20年後にグラン大陸が滅亡することになっているので、歴史を改変して何とかしろというお話。
世界記という歴史が書かれた本があり、色々イベントをこなしていくと歴史が変わるというものです。
当時は「歴史を変える」というところに惹かれたのですが、でも当時は気付かなかったのですが、結局は一本道を進まされるだけみたいですね。まあ歴史を変えたり変えなかったり、ある程度は自由が利くんでしょうけど。

さて、グラン歴805年。
いきなり結婚式前夜に殺された青年に乗り移れという話になります。
で、乗り移った早々何でか結局結婚式に参加する事になり殺されるという同じことを繰り返すのみ。
もう1回だけ時を戻そうと言われ、また前夜からスタート。
開始早々何だよと思ったのですが、考えようによってはここで歴史を変える難しさを教えようとしたのかもしれません。

さて、仕方がないのでもう一度やり直す事になった主人公。
今度は村から少し離れた森からスタートです。
盗賊団に入ることにより結婚式の襲撃を防ぐことに成功します。
すると世界記が書き換えられ、結婚式は襲われなかったことになります。
こうやって歴史を変えていけばいいのかということで先に進みます。

ところで、この主人公の名前ですが、お気に入りの名前を付けるのはやめましょう。
特に主人公に自分の名前を付けるような人は、絶対止めた方がいいです。理由は後ほど。

攻略サイトに従って全部書いていってもいいのですが、プレイヤーの記憶がほとんどない(汗)ので適宜省略します。攻略本を見付けた後も記憶がないのは同じです(汗)

アサシナでは王子が誕生したとのことですが、この王子、ザ神の洗礼を受けないと死んでしまうとのこと。
攻略本のイラストが気に入ったのでクノンは是非助けなければ!と慌てます(笑)
あまりモタモタやっていると王子が死んでしまうらしいので。攻略本を見たら、時間ではなく歩数で決まるようです。でも歩数なんていちいち数えてられないのでちょっと恐い(^^;)

クノン王子の命を救ったことによりアサシナの騎士となった主人公。
サマン、リザーラ、ゼノビア、ドネアと色々な人と出会いながら先に進みます(サマンとゼノビアには先に会ってますが)。
この辺ははっきり言って全く記憶にないので割愛。
一つ思い出したのが「天使の鈴」。
いや、戦闘中天使の動きを止められる(使用回数無制限)ありがたいアイテム、天使相手には随分使ったなぁと。
この辺は世界記というか攻略本というか、とにかく話の流れに沿っていくとどんどん歴史が書き換えられていきます。
元がどういうイベントだったのか、そして書き換えられたものが何なのかももはや分からなくなってきます(爆)
あ、ゼノビアはもちろん処刑しませんでしたよ。仲間はできるだけ死なないようにせねば。

で、色々やっている内に(待て)アサシナ国王となる主人公。
追放された旧王妃とクノン王子を助けなければ!と。
この時のクノン王子は5才らしいですが、随分しっかりした子だったのは覚えています。
5才時のイラストがまた可愛いんですよぅ(>_<)

どうして別れたのか忘れましたが、ゲーム開始時の盗賊団のリーダー、ガイナスターは実はガラマニアの王様だったそうです。しかも主人公の身体の元の持ち主・トールの婚約者、ルウがその奥さんになっているという展開。
ところでドネアってガラマニアの姫ですよね?ということは、彼女はガイナスターの娘なんですかね?ルウは後から結婚したとも考えられますが。
マナミガルの女装イベントは朧気に覚えていますが、この時サマンとバーキュレア、どっちの身体を借りたのかも記憶になく‥‥でもバーキュレアは接点が無かったので多分サマンにしたんだと思います。当時の日記にも「バーキュレアなんて1回も見なかった」とありますし(^^;)

せっかく王様になってまで一生懸命歴史を変えるべく奔走していたのに、今までも色々と邪魔をしてきたケインという謎の男に襲われ、身体を乗っ取られてしまいます。
今まで主人公が築き上げてきたものをあっさり奪うのが何だか腹立つというか、せっかくここまで頑張ったのに空しい‥‥。

と、言っていても仕方がないので、今度は別の身体を探すことに。
今まで使っていた主人公の名前は使えないので、別の名前を考えなければいけません。
私は自分の名前なんて絶対付けず(付けたのは「どこでもいっしょ」でポケピに名前を聞かれた時ぐらいだと思う(笑))、作品ごとに適宜名前を考える(デフォルトの名前があればそれを使用)のですが、今回はちょっと気に入ってた名前なので残念。
新しい名前は真面目に考える気もせず、ここはさすが受験生と言うべきか、何故か初代(?)日本公使レオン・ロッシュの名前を借りてロッシュにしました(日本史受験だったので)。

今まで自分が頑張って築いてきたものと今度は敵対するという少々寂しい展開ですが、そうは言っても仕方がない。
何か段々と絶望的な雰囲気になってきますが、乗りかかった船、仕方がないので先に進みます。
そうすると、今まで強制的にパーティを組まされていたところに、一人だけですが選択可能になります。
主人公、ミケーネ、リザーラ(後にガイナスターと入れ変わる)は固定。
ここは迷うまでもなくクノン(笑)
いや‥‥だってこの作品で一番気になるキャラだから‥‥。

何か機械系なザ神、バイオ系なゲ神の信者同士の対立が描かれてきたこの作品ですが、ここでいきなりマ神なるものが出てきます。
さあこのマ神の復活を阻止せねば!みたいな話で、主人公はその力を得るために3度805年に戻ります。
そこでもう一度ゲ神の洗礼を受けると人でなくなると言われてもそれを受け入れ、時のみづちになって時代を飛ぶのですが、何でそれで人でなくなった筈の主人公が元に戻っているのかが分かりません(^^;)

さて、マ神を止めるだか倒すだかに必要なアイテム鬼鈷を手に入れ、元の時代に戻ろうとすると邪魔が入り5年後に飛ばされてしまいます。
1年1年が大事なところに5年もすっ飛ばされるのはかなり痛いところ。
ただこれもシナリオ通りなのでプレイヤーとしては何ともできず。

ラストダンジョンがどんなところでどこだったのかも忘れましたが(爆)、EDは割と覚えています。
ラスボスを倒した後、鬼鈷を挿す場所が二箇所あって。
左側に挿すと天使は完全に動きを止める。
右側に挿すと今暴走しているエネルギーは鎮まるけど、今までと同じ様な混乱は続く。

さあどうする!

‥‥ラストバトル後に選択肢ですか‥‥。
結局どっちにしたのかは忘れましたが、両方試してみました。
最初はザ神を止めたのかな?

ザ神を止めた場合、ザ神の祝福を受けられない子供や老人達が死んでいきます。
これで本当に良かったのだろうかという話に。

ザ神を止めなかった場合、今まで通り戦争も混乱も続きます。
これで本当に良かったのかだろうか、ザ神など無くなってしまった方が良かったのではないかという話に。

何か、どっちを選んでも「もう一方の選択の方が良かったのではないか」という終わり方。
最後まで行って選択肢も無く絶望的な終わり方をするのも「何これ」と思いますが、選択肢があってどっちも後味が悪い終わり方というのはどうなんだろうと。

と、いうのが当時プレイした感想だったのですが。

今回これを書くにあたり、ネットで色々と見てみたらちょっと印象と違いました。
一応はザ神を消す方がバッド、消さない方がグッドという立て付けになるんでしょうか。

世界の流れを通常に戻すと、やはり混乱も争いも続くし、やはりザ神などいなくなった方が良かったのではないかという話は確かにあるのですが、でも世界は滅びなかった、主人公が守ってくれたこの世界で生きていこう、みたいな話になるようです。

一方、ザ神を消した場合はアサシナの人々はザ神の祝福を受けられず、ゲ神の洗礼を受けない限り死ぬしかないという話になってしまい、これで本当に良かったのか、という雰囲気ではあるのですが、でも「神に頼らず生きていけ」みたいなメッセージでもあるのかな、と今は思います。

‥‥まぁ何と言うか、これってザ神を消す方がデスティニープランを採択した場合、通常の流れに戻すのがデスティニープランを否定する場合?なんて種デスな事を考えてしまったり、ザ神を消す方の選択はクレーネ・ジュエルを倒した風ザナを思い出してしまったりする訳ですが(^^;)

今は「明確な答えのないED」というのがアニメやゲームでも結構見られるのですが、当時は「勇者様が魔王を倒して世界を救いました。めでたしめでたし」みたいなものばかりイメージしていたのかもしれません。
今ならこういう終わり方もありなんじゃないかなという気もします。

なので、EDについては当時と見方を変えるべきかなとも思うのですが、それ以外にも不満は色々あるもので。
戦闘が単調でだれる、エンカウント率が高すぎという話はあるようですが、この辺はあまり記憶になく(^^;)
まあ楽しいとは思いませんでしたが、その手の不満は結構色んなゲームでありますし。

それよりこの作品で気になったのはキャラが立っていないこと。
まあ気になったキャラがキャラなのかもしれませんが、それにしてもクノンってば仲間になってから全然喋らなかったしグラフィックすらありませんでしたよ。
戦力としても微妙で、魔法も使えないからひたすらアイテム係だったような‥‥まあ戦力不足なのはそんなキャラを選んだ私が悪いのかもしれませんが(^^;)
下手すると死んでしまうキャラなのでストーリーの中核に据えられないのも分かるのですが、それにしてもあの扱いはあんまりだ‥‥。

あと、やたら女性キャラが多い気がします。
まあ最終的に強制メンバーが主人公、ミケーネ、ガイナスターと男性キャラばかりなので、選択可能な4人目は女性キャラの方が‥‥と思うと選択肢も女性キャラの方が多いのかもしれませんが。

 

 

<評価について>

そんな訳でキャラはたくさん出てくるのに訳が分からないわ、EDも微妙だわストーリーは理解できないわ(それは私のせい)、それなりに面白かったですが、今時間を割いてやる気にはあまりなれず。

ゲームバランスは悪くない(難しくない)ので取っつきにくくはないですが、面白いかと言われると微妙なところ。多分これより先にやるべきゲームは色々あると思うので、ストーリーに興味がある人以外はやらなくていいかと思います。

 

(2007/08/12UP)


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