ファイナルファンタジーX

(スクウェア/RPG/PS2)


シリーズ10作目です。
FFなのでいつかはやるだろうと思ってはいましたが、PS2を買ったのがさほど早くなかったのでプレイしたのは多少遅めでした。
幻水IIIの発売に合わせてPS2を買ったところ、職場の上司?が貸してくれると言うので借りたのです。

いつもゲームをやる時は攻略本片手の沖田ですが、借り物なので攻略本はなし。
ネットで攻略情報を探しても良かったのですが、面倒だったので珍しく自力で挑戦。たまにはこういうのもいいでしょってことで。

さてさて、ゲームを始めると、まずはデモ画面と同じシーン。
ティーダが、みんなの前で色々と話をしています。

そしてどうなるかと思ったら、いきなり場面は切り替わり。
どうやらブリッツボールのようです。
いきなりブリッツからゲームスタート!なんて言われたらどうしようかと思ったのですが、とりあえずはムービーだけのようです。
しかしブリッツのルールなんて知らないので何が何だか分かりません(^^;)
いきなり水の中に入ったり水から出たり何!?と思っていたら観客席まで弾が飛ぶし、スタジアム中は洪水になるし、何かすごいスポーツだな〜と思っていたら。

本当に襲われてたんか。

そして訳が分からないまま戦闘に突入し、アーロンにいきなり光の中へ放り込まれます。
何が何だか分からないまま、独りぼっちの海底やら遺跡やら。
遺跡では、何が起きてるの〜と思いつつウロウロしていると、またまた戦闘。
アーロンと一緒にいた時無駄にポーション使っちゃったのに大丈夫か?なんて不安なところへ意味不明の言葉を喋る人達に会い、襲われそうになるし、もう心細いし心配だし。

そしてやっと言葉が通じる人に会えたと思ったら、どうも話がかみ合わない。
その少女リュックによれば、ティーダのいたザナルカンドは1000年前に滅ぼされたとのこと。
ティーダじゃないですが、1000年前に滅ぼされたって何?と思います。
自分がついさっきまでいた世界が、1000年前に滅んでました、なんて言われたら目の前真っ暗にもなりますよね。
これは夢か何かの間違いか。一体どういう事なのか。
沖田の頭ではさっぱり分かりません。
今までのFFとはちょっと違う雰囲気ですね。

さて、せっかく言葉の通じるリュックと会えたのに、シンに襲われてまた海中に落ちてしまいます。
先程までの真っ暗な空から一転、晴れ渡る空と青い海。
ブリッツボールも見付け、人も見付け、これで事態は好転したか?と思ったのも束の間。
ザナルカンド・エイブスの名前を出すと、やっぱり訝しげな目で見られます。
‥‥やっぱりザナルカンドはもう無いのか‥‥。
この先、進む先々で「シンの瘴気にやられて」って言い訳をするティーダがちょっと可哀想でした。

まぁ、とりあえずは町に着いたし一安心。
今回はあちこちにセーブポイントがあり、HP・MPも回復するので大変便利です。
しかし毎回色々なシステムを考えるFFですが、今回はレベルも無く、スフィア1つでパラメータ1つ上がる程度。そしていちいちスフィア盤を進めるのがめんどくさい‥‥(^^;)

今回は、右下に簡単な平面状のマップが出てきて、メインの画面は3Dという感じ。
このゲームをやる前にやっていたゲームが似たようなシステムだったのですが、その時はすごく分かりにくくて不便だった一方こちらではスムーズに進みます。
前に似たようなのをやって慣れていたのか、こっちの方が出来が良かったのは分かりませんが。

とりあえずワッカのところに世話になる事になったティーダ君。
寺院に行くと、召喚士が帰ってこないと聞き、掟を破って奥に行ってしまいます。
‥‥で、試練の間って‥‥何?
この手のパズルがあるRPGは別に珍しいものでもないのですが、自力で解くのはなかなか大変(プレイヤーの頭が悪いから‥‥)。まぁビサイドはまだそうでもないんですけどね。
とにかく試練の間を突破すると、奥から女の子が出て来る。
見た目はVIIのティファ、VIIIのリノア、IXのガーネットの流れですが、性格的にはクセが無さそうな「いい子ちゃん」っぽいです。
かくしてユウナの旅についていくことに。

しかし‥‥今回‥‥とりあえずキャラが今一つ‥‥。
FF初の声付きではあるんですが、全体的に‥‥と言うか主人公が‥‥ヘタ‥‥‥‥ま、慣れるさと思いながらやってたら慣れましたど(笑)
そしてティーダ君、軽いと言うか、言葉遣いとか雰囲気とか、今時の若者っぽい感じで、あまり好きになれず‥‥。
ユウナは比較的いいかなと思いますが。
いわゆる優等生ではないんですが、「いい子」で、何事にも一生懸命、みたいな。
この手のキャラは好みでは無いんですが、何となく好感を持ってます。

さてさて、お次はキーリカ。
この辺は画像がすごく綺麗でした(>_<)
特に水が本当に綺麗で。
この前にやってたゲームが画質的には今一つなものだったので、特にすごいと感じられます。
ただ、この辺はシンが暴れて船やキーリカが破壊されるところで、リアルすぎて‥‥ちょっと怖かったです(^^;)
異界送りのムービーも綺麗でしたね。
CMなんかで見たことのあるシーンです。
そしてまたまた試練の間。
‥‥訳の分からないまま突破していました(^^;)

そして今度はルカ。
こんな感じで強制的にどんどん進んでいくみたいです。今回。
色々とルール説明なんかされるから、これはブリッツボールやらないといけないのかなぁ‥‥と思っていたら、攫われたユウナを助けに行くため初戦は不参加。
しかしユウナを攫ったのはアルベドらしいですが、何でビサイド・オーラカなんて弱小チーム相手にアルベドそんなことしたんでしょうね?
そして決勝戦はもちろん負けました!
‥‥いいんだ、大体FFはミニゲーム負けても話は進むから。

試合が終わったと思ったらまたシン登場。
そしてアーロンとの再会。
突然彼に光の中に放り込まれたと思ったら1000年後らしき訳の分からない世界に飛ばされた訳ですから、こいつが鍵だ!と思う訳です。
ティーダが怒るのも当然。

しかし、ワッカ達もアーロンの事知ってるみたいですね?
ユウナもティーダの父であるジェクトのことを知ってたし、何か、10年前に行方不明になったはずのジェクトが10年前にこのスピラに来たと言うし、どうも二つの世界は繋がっているようではあるんですが。
そしてアーロンと二人きりになったティーダは色々と問い詰めます。
そのアーロンの口から聞かされた真実は、ティーダにとってはかなり辛い事。
自分の父親がどうなったか、知ることが出来てもそれをユウナ達には話せません。アーロンも話さないしね。

ミヘン街道、キノコ街道と抜けジョゼ寺院へ。
またまた試練の間‥‥今まで出一番苦労した試練の間でした(って次に行く度に思う)。
当時はもう一度やれと言われても無理と思いました(^^;)今は出来そうな気もしますけど‥‥いや、今はアルティマニアあるんですけど。

幻光河はシパーフに乗ったり戦闘したり‥‥していたらリュックと再会。
この辺では、バトルに入ると結構な確率で宝箱が現れます。
宝箱を最後にすると手に入らないので、先に宝箱を開けてから敵を倒します。
宝箱を開けるのはやっぱりリュック。
他にも調合の説明なんかもあります。
ここでリュックの使い方を覚えてね、みたいな(笑)

ちょっと話は変わりますが、今回は結構キャラごとに得手不得手があり、最初の頃なんかは明らかに「これはこのキャラ向け」みたいな戦闘があったりします。
ワッカの飛び道具は結構重宝しましたね。
プリンなんかが出てくるとルールーにスイッチしたり。
今までのシリーズでメンバー全員が参加できない場合って、戦闘中はメンバー変更できなかったり、変更すると1ターン使ってしまうのがほとんどだったかと思いますが、今回はターンを消費する事無くいくらでも好きなだけ入れ替えられます。
これはもう、敵に合わせて適宜バンバン変えてくれって事なんだろうなと勝手に思い。
更に、もっと後で知ったのですが、経験値についてはその時入った経験値をみんなで折半する形ではないので、一回の戦闘にできるだけたくさんのキャラを参加させた方が得なんですね。
確か、流石にすぐ入れ替えちゃうと経験値は入らなかったと記憶しているので、一回ぐらい何か行動はしないといけないんですが、それでもキャラを取っ替え引っ換えする事を想定しているんでしょうね。

ストーリーの話に戻りますが、所々でティーダの回想っぽいものが入るんですが、あれはどう言う事なんでしょうね?
振り返ってるって事なら、死んでいたらそんな事にはならないだろうから生きてるんだとは思うんですが。
彼は結局ザナルカンドに戻れて思い返しているのか、それともスピラに骨を埋める事にしたのか。
何か、ティーダの口調からすると、今自分がいる所と話題にしている所は別の所‥‥みたいな印象を受けたので。
でも、「ルチル隊長元気かな?」なんて言ってたから、スピラも普通に存在してはいるんでしょうけど。

グアドサラム。
ユウナがシーモアに結婚を申し込まれます。
でも私シーモア好きじゃないんですよね‥‥見た目云々言うのは良くないのかもしれませんが、彼のアップは個人的には見るに耐えない‥‥(−−;)

ここでは何でか異界に行けます。
‥‥え?
って事はシンにやられて異界に送られた人達に会えるんですか!
そんなのアリですか!
‥‥と思ったら、やっぱり本当に異界に行けるわけではないらしいです。
リュックの「思い出は優しいから〜」というのは良く分からなかったんですが‥‥。

しかし、ここでティーダは父親が嫌いな理由を思い出したと言いますが。
回想シーン見てると、これどう考えたって悪いのはジェクトでなくて母親だと思うんですけど。
ティーダ放ったらかしにしてジェクトと楽しそうに話してましたし。
まぁティーダの母親の話はさておいて。
シーモアが、アーロンに何で留まっているんだ、見たいなことを言っていたり、異界のイベント後に出口の辺りで辛そうだったりしたのがちょっと気になるんですが。
もしかして、もう死んでいたり?

雷平原。

雷に打たれると‥‥という話ですが、打たれてもティーダがコケるだけで、HPが減るでもないんでも無いんですけど。
避ける必要ないじゃん(笑)
いや、後で嫌というほど避ける羽目になるんですけどね。えぇ。

そんな調子で進んでいきます。
いや‥‥何か、とにかくシンを倒すための究極召喚を手に入れるため各寺院を回って祈り子様に祈って、召喚獣を手に入れて‥‥の繰り返しなので、あまり特筆すべき事も無く。
あ、シーモアはもう嫌でしたね〜〜〜〜(−−;)
バトルはサクサク進み、「やっぱり映画を目指してるだけあってゲームは楽なのね。バトルで嫌気が差すとストーリーに浸れないし‥‥」とか言っていたのですが、ここに来てえらく苦労しました。
仕方が無いので、召喚獣を呼びまくり、全員オーバードライブ状態にし、技を出してはシーモアに消されて‥‥を繰り返すという、「俺の屍を越えていけ」(違)作戦で行きました(^^;)
でも、やられた場合24回戦闘しないと召喚獣は復活しない、って話だったと思うのですが、24回も戦ってないけどな〜‥‥と思ったら、セーブポイントに行けば復活するらしいです。
そりゃ24回戦うよりセーブポイントに行く方が早いだろう、この作品なら‥‥。

マカラーニャ寺院の試練の間は、行き来する度に解かないといけなかったので、最初は苦労したものの何度かやっていたら流石に覚えました。
もっとも、今はもうすっかり忘れていますが(^^;)
とりあえずシーモアを倒し一件落着‥‥とはなりませんが。今度は反逆者か‥‥。悪いのは向こうなのになぁ‥‥。

氷のマカラーニャを突破したかと思ったら今度は砂漠。忙しいものです(笑)
ここにはアルベドのホームがあるという事で、ユウナはそこに連れて行かれたらしいとのこと。
アルベドのホームに行くと、グアド族が攻めてきてバタバタしているところで、今作のシド登場。
機械に強いアルベドの族長という位置付けは、技術屋の事が多い歴代シリーズのシドらしいですね。
今回は大分血気盛んなシドです(笑)

ここで、究極召喚を行った召喚士は死んでしまう、ということが初めてティーダに知らされます。
駄目プレイヤーとしては当然そんな展開読めるはずも無く、ティーダと一緒にショックを受けてました(^^;)
覚悟の上で旅に出ようとするユウナが健気で、本当に絵に描いたような「いい子」で。
何でそこまでするのかな〜‥‥と思ってしまいます。

ユウナに会って謝りたいというティーダ。
シドの飛空艇に乗って、そのままユウナを助けにべベルまで乗り込みます。
何で死んだ筈のシーモアが堂々とのさばっているのだと文句も言いたくなりますが、まぁ死人がうようよいるのがこの世界ですから。
しかしそれなら、さっさと送ってしまえばいいんじゃないかと思いつつ。

そしてユウナを助けるため、ベベル宮まで乗り込む一行。
ここは今までから一転、すごくハイテクな感じです。
こういうのってちょっと好きです。これぞFF!

シーモアをとりあえず倒した後、マカラーニャの森まで撤退。
流石に落ち込んでいるユウナに声をかけるティーダ。
あくまで明るく振舞おうとする彼女に、全部聞いたと言って、やめちゃおう!なんて言います。
そうしたらユウナ「‥‥いいかもね」なんて言います。
本当にそのまま旅を止めて、二人の言う通りティーダのザナルカンドに行けたらどんなにいい事か。
‥‥いや、それじゃ何にも解決しないんですけどね。
やっぱり、「できない」と言うユウナ。
そうだよなぁ‥‥そこでパッと止めちゃうような子じゃないよなー‥‥ユウナって。
この後のムービーも切なくていいと言えばいいんですが。
‥‥ブリッツもそうなんですけど、この世界の人々って水の中で普通に呼吸とか出来るんですかね‥‥?

神秘的で真っ暗なマカラーニャの森から、今度は明るいナギ平原。
そろそろ物語もクライマックスへ差し掛かっているような気がします。
ところでこのナギ平原、サブイベントの宝庫です。
とりあえずこの時点では、確か隠された祈り子の洞窟ぐらいしか行っていないかと思います。
あ、あとモンスター訓練場は結構やりました。
結局途中で訓練場のオリジナルモンスターに歯が立たず、嫌になって途中でストップしてますが‥‥。

結局、ユウナを助ける方法を何も思いつかないまま、ガガゼト山にまで着いてしまいます。
しつこく出てきたシーモアを倒し先へ進むと、大勢の人間が閉じ込められた岩肌を見付け、ティーダが岩壁に触れると画面が一転します。

気が付けばザナルカンドにいますが、人は誰もいません。
自分の家に入ったティーダは、そこで一人の少年(祈り子)に出会います。
そしてそこで聞かされた話は、これまたティーダには辛い話。
ザナルカンドは1000年前に滅ぼされていて、生き残った召喚士は、丸々街一つの思い出を召喚したという。
ジェクトも、ティーダも、みんな祈り子達の夢で、祈り子達の夢が消えたら‥‥。

衝撃的な話ではあります(予想できた人もいるんでしょうが私には思い付きませんでした)が、少々疑問が生じます。
この「夢」というのは、1000年前のザナルカンドの時が、今もずっと繰り返されていると言う事なのでしょうか。1000年前シンに滅ぼされるまでの間起きた「思い出」をビデオテープのように繰り返し再生しているのでしょうか。
それとも、1000年前に滅んでいた筈のものが滅んでいなかったら、という仮想のもと、祈り子達は幻の時を紡いでいるのでしょうか。
前者であれば、ジェクトもティーダも1000年前に実在していた人で、1000年前に実はベベルとの戦争で死んでいたのか?という話になるし、後者であれば、彼らは実在しないザナルカンドの人々の、想像上の「子孫」と言う事になります。

と、プレイしていた当時は思ったのですが、これ後者の方が辻褄が合う気がするなぁ。
祈り子達が1000年もの間空想の時を紡いでいた、というのも無茶苦茶な気はしますが、それならティーダのいたザナルカンドと今のスピラの時間の流れ方は同じになるから、ジェクトが10年前にティーダの前から消え、ユウナの前に現れたというのも辻褄が合うし。
当時は穴だらけだ‥‥とか思ってましたけど、こう考えるとむしろすっきりしないか?(今更気付く)

ついにザナルカンドに到着。
行こう、と言うユウナが落としたスフィアを拾うと、彼女からみんなへのメッセージが入っています。
もう彼女はとっくに覚悟していて、そのつもりでいて、メッセージを考えていたんだな、と思うと切なくなります。

そして一行は焚き火を囲み、ティーダが小高い丘に登って話を始めます。
OPの場面から、今までの旅を経てここに繋がるんだったんですね。
だから、過去を振り返るような言い方のティーダのモノローグは、この時点から過去を振り返っていたものだったんですね。

えー‥‥実は私クリアしても気付かなかったんですよ、これ‥‥(爆)

だから、ゲームクリアしてティーダが消えたら、今もいるかのようなモノローグがあるのはおかしいよな〜、とか思ってたんですよね‥‥。
後追いでプレイした兄に、「ユウナが『思い出話はもうおしまい』って言ってたから、今までのはずっと思い出話をしてたんじゃないか?」と言われ初めて気付きました‥‥‥‥‥‥。

廃墟となったザナルカンドをどんどん進んでいく訳ですが、ここのグラフィックがまた神秘的で綺麗で‥‥。
曲も相まってちょっとしんどかったです。
いや、いいんですよ。いいんですけど、悲しくて切なくてちょっと辛い、みたいな。
後日ここでレベルアップしましたが、ちょっと気が引けた‥‥(^^;)

試練の間ではないですが、ここまで来てまたまたパズル。
このブロック‥‥テトリス?

このパズルを突破すると、ついにユウナレスカと対面です。
彼女の口から、ユウナが選んだ人を究極召喚の祈り子とする、という事実が語られます。
ここで現れる過去の幻。
10年前にブラスカが、ジェクトが下した決断はどうであったのか、何故ジェクトがシンになったのか、彼らに具体的に何が会ったのかが明らかになります。
結末を知っているプレイヤー(そして恐らくティーダ達も)としては、今度こそ復活しないかもしれない、無限の可能性に期待するというジェクトの言葉が辛いです。

あくまでこの流れを変えようとするティーダ、誰かが祈り子にならないといけないのなら自分がなってもいいと言うルールーとワッカ。
まぁ‥‥誰かがなるのであればストーリー的にはティーダなんでしょうけど、ティーダはそんなのおかしいと強固に主張。
言い争う皆を止めて、ユウナは自分で決めると言います。
自分で決める、って‥‥えっと‥‥?

再びユウナレスカの元へ戻った一行。
ユウナレスカとの問答の結果、究極召喚でシンを倒してもシンは絶対に復活する、究極召喚によっても何一つ変わる事は無い、そんなまやかしの希望はいらない!という結論に。

ちょっと待て。

究極召喚でシンを倒せばナギ節がおとずれる、でも暫くすればまたシンは復活する‥‥っていうのが元々の話で、みんな束の間のナギ節であっても、シンがいなくて人々が笑える時が来るなら‥‥って言って、ユウナは召喚士という道を選んだ筈です。
ユウナレスカとの問答だけを見れば、今度はもうシンは復活しないかもしれない、そんな望みをかけて究極召喚を手に入れようと‥‥という感じもしないでもないです(確かに、人が全ての罪を償えばシンは復活しなくなるという話ですし)が、メモリアルアルバムを読み返していると、ナギ節の事を「召喚士がシンを倒してから、次のシンが現れるまでの期間」とルールーは言い切ってますし、ユウナも「(生まれ変わると知っていて)それでもシンを倒すのは無駄、なんて言わないでね」と言っています。
ということはやっぱり、彼らは今回ユウナが犠牲になって究極召喚でシンを倒しても、またシンは復活するだろうと承知の上で旅をしてきた訳です。
ユウナが召喚士になる事に反対はした、でも彼女が一旦決めたら、諦めの境地に入っていた訳で。
ティーダとリュックだけが、そんなの駄目だ、何か方法を考えよう、と一生懸命抗っていたのに、そんな二人に対し他のキャラは「他に方法が無い」と言っていた訳で。
ここに来ていきなり態度を翻すのはおかしくないか?
と、個人的には思うのです。

そして、何で断ったらユウナレスカに殺されなきゃいかんのですか。
別に、彼らが断って、その結果苦しんで死んでもそれはユウナレスカの知った事じゃないと思うんですけど‥‥。
ゲームだからボスを倒せと言われれば仕方ないですが、あそこでユウナレスカと戦う理由が分かりません。
しかも次から次へとステータス異常で攻めて来るし‥‥(−−;)
あんなステータス異常ばっかり来るならリボン下さい。
も〜‥‥‥‥序盤は戦闘すごく楽だったのに、シーモアとの戦闘辺りからかなりきつくなってます。
戦って倒すんだったらユウナ異界に送ってやれよ!(願)

戦闘で勝てず進めなくなると段々苛々して愚痴ばっかりになってしまいます(^^;)
世界中自由に飛びまわる事も出来ないし、ルカシアターでムービーとか見られたって、ルカに行ったあの時しか見られなきゃ意味がないだろ!とか、ブリッツ無視してる私も悪いがそれにしても遊び要素無さ過ぎだよFFX!とか言ってました。
これで「これからシンを倒す方法を探そう!」なんて、今日びの半年もののアニメの如く半端な状態で終わったり、「何の策もないままシンと戦ってみたら何か勝てた!」なんて言われたらどうしようかと思ってました。
後にしてみれば、戦闘で苦労したのは多分育て足りなかったんでしょうけど(^^;)

で、どうやったか全く覚えていませんが、どうにかこうにかユウナレスカを倒します。
そして、ティーダにだけ、アーロンが自分の事を教えてくれます。
まぁ‥‥前に書いた様に、そんな予感はしていたんですがね。
ティーダの事をずっと見守っていてくれたんですね。
最初に、いきなり光球に放り込まれた時はどうしてくれようと思ったような気もしますが、今なら彼の行動も分かる気がします。

そして、ユウナレスカを倒したら‥‥突然世界中飛べるようになりました!
そうか、ルカシアターでムービーや音楽スフィア買えたのはこういうことだったのか‥‥と漸く判明。
ワールドマップが無いから自由に移動できないのかな〜と思ってたのですが、こういうやり方とは。

はてさて自由になってこれからどうしよう。
ユウナレスカ相手に苦戦したからレベルアップしようと思ったとは思うんですが、とりあえず駆け足でクリアしてからじっくり育てたのか、強くしてからクリアしたのかちょっと記憶が‥‥(^^;)
でもラスボスはかなり楽だった記憶があるので、多分サブイベントに走ってたんだと思います。
隠しエリアも結構自分で探してみたし、パスワード入力も結構私としては頑張った記憶があります。
と言っても結局挫折してネット情報に頼りましたが‥‥(T-T)

ちなみにうちの最終的なベストメンバーはティーダ・アーロン・リュック。
どっちかと言うとリュックよりワッカの方が使い勝手が良かったのですが、ダメージ限界突破が無いと結局大してダメージが与えられないので。
ワッカは七曜の武器極めるのにブリッツやらないといけないのでうっちゃってるんですよね〜‥‥(^^;)
アーロンとリュックはかなり入手条件が易しいのです。
そしてティーダは根性で手に入れました。アクションゲーム苦手だけど。でも裏技使ったけど裏技を実行するのもヘタレゲーマーには厳しかったです‥‥。
ティーダとアーロンは元々強かったですね。ティーダはやっぱり主人公だからと常に参戦してたので、スフィア盤を進む早さが多分他のキャラの倍ぐらいでした(笑)
いかに強いかって、ユウナに1回ターンが回るまでにティーダに2、3回回ったり、ユウナのアルテマやホーリーよりティーダのアルテマやホーリーの方が遥かに強かったり(笑)

ちなみにクリアしてからでしたが、七曜の武器+各聖印はワッカ以外揃えました!
ルールーの雷平原200回とかキマリの蝶探しとかかなり大変でしたが、クリアしてFFX気に入ってしまったので根性でやりましたよ!(でもブリッツはやってないのな)

と、いうことで(?)色々手に入れて充分キャラを強化して、さぁいざシンの体内へ!
この頃は大分苦労せずに敵を倒せていた気がします。
ラストダンジョンを奥へ進んでいくと謎の空間にワープし、何をすればいいか分からないまま適当にやっているとジェクトのところに辿り着きます(笑)

この後は怒涛の展開です。
久々に再会したジェクト。

ティーダはジェクトのこととなると文句ばかりで憎んでいるようですが、本当は憧れていて、でも適わないのが悔しくて‥‥でも本当に憎んでいる訳ではなくて。
今更どうしようもないんだけど、でも‥‥。
‥‥って、戦ってみればかなり弱かったんですけど。鍛えすぎたか‥‥(^^;)
倒した後、ティーダと、相変わらずのジェクトが切ないです‥‥。

しかし悲しみに暮れている暇は無く、次の戦いに。
よく分かりませんが、どうも召喚獣を次々と召喚していくもよう。
これまた鍛えすぎていたのか簡単に倒せるんですが、これ隠れ召喚獣を手に入れていると、隠れ召喚獣も対象となるため数も増え時間もかかります(^^;)
散々鍛えたおかげでこっちは一発宛てれば数万ダメージとなりオーバーキルできるんですが、なかなか攻撃が当たらない(^^;)
オーバードライブ技を使ってもいいんですが、ラスボスにとっておきたいし‥‥と思い節約。
しかしラスボスも一撃なので、結局みんなのオーバードライブ技を残しておいても仕方ないのでした(笑)

少し話を戻して、召喚獣を全て倒すと、ラスボスとの戦いの前にティーダがいきなり「みんなと戦うのはこれが最後だ」と。今までユウナが死んじゃう、ユウナが‥‥って引っ張ってきたのに、ティーダは自分の事が分かってからずっと黙ってて、一人で抱え込んでいて、最後に軽く「消えっから!」というのが悲しかったです‥‥。
ユウナの時には散々引っ張った挙句ユウナレスカに反逆したと言うのに、あっさりしすぎている感じはありますが。
でもティーダ、いきなり「消えるから」はちょっと酷くないか。みんな突然そんな事言われても戸惑うぞ。

そしてエボン=ジュはあっっさりと撃破。
いくらこっちが鍛えすぎたにしても弱すぎだよ‥‥。いや、強くても嫌にはなっちゃうのですが。もう少し強くても‥‥(^^;)

そしてまずアーロンが異界へと去っていき、やがてティーダとの別れも訪れます。
ユウナがティーダを抱き締めようとしてすり抜けちゃって。
その後ティーダが後ろからそっとユウナを抱き締めて。
ユウナと一緒にボロボロ泣いてしまいました‥‥。
いつも「映像なんて」と言っている沖田ですが、これは映像が効いたのかも。

そしてまた、一生懸命口笛を吹いているユウナが辛くて辛くて‥‥。
吹いてもティーダが来る訳じゃないって分かっているけど、でも、もしかしたら来てくれるかもしれない、そう思ってるんだと思うんですよね。
本当に一生懸命で、必死で‥‥。

その後にユウナがみんなの前で演説するシーン、CMなんかで見た事はあったのですが、ここで見るまですっかり忘れていました。しかし今にして思うとよくEDの映像をCMに使うよな‥‥。
彼女の「いなくなってしまった人たちのこと、時々でいいから思い出してください」という言葉、CMか何かで見た時には、魔物とかに殺された人達の事とかを指すのかと思ったのですが、もっと重い意味があったんですね。これがまた泣けます。ティーダのこと、アーロンのこと‥‥そしてきっといい子のユウナだから、シーモアのことなんかも入っていたんでしょうね。
最初クリアした時にはボロボロ泣いて、X-2クリアしてからもう1回クリアしたのですが、その時も泣いて、そしてこの感想を書く際にもう1回クリアしてまたまた泣きました。

3回クリアして3回とも泣いた作品というのは初めてでしたね。
大体1回目は泣いても、その後はもう展開も分かっているしせいぜい涙ぐむくらいなんですけど、これは本当に3回ともボロボロと泣きました(^^;)

前に日記でも書きましたが、「何度でも泣ける話」と言います。
泣かせる話って、決して難しくないと思うんですよ。
泣ける要素と言うのはある程度分かりますから、それを上手く入れ込めば泣ける話と言うのは作れると思うんですよ。
でも私は、ただ泣ける、ただ悲しいだけの話って、その1回は泣いても、もう1回読んだり見たりするのは辛いから読みたくないって思ってしまうのです。
これは母と「泣ける話」の話をしていて思ったのですが、何度でも泣ける話というのは何度も読み返したり見返したりする気になって、それでまた泣いてしまうものだと思うのです。
それにはただ悲しい、辛いだけじゃ駄目で、基本的にはハッピーEDなんだけど、でも切なさの残る話。
それが、私にとって「何度でも泣ける話」なのです。

正直言うと、ユウナレスカの所までは散々ユウナユウナ言っていて、「ユウナが死んじゃう」と言っていたのに、終盤でいきなりユウナの立場がティーダになって、ちょっとその捩れが強引な気もするんですが。

そして、結局祈り子って、召喚士って何なのかも今一つ分からず。
祈り子というのは召喚士ですよね?そして召喚獣は祈り子の夢。
召喚士が死んだりすると祈り子になるんでしょうか?でもブラスカは祈り子になったりしていないし‥‥。
祈り子というのは古の召喚士なんでしょうか?それとも、祈り子から召喚獣が生まれて、そこから召喚士というものができたんでしょうか?

と、まぁ納得の行かないところもあり、穴もあるかとは思うのですが。
でも、どんな作品でも全く穴も無く全て納得行くなんてことはないので、それぐらいはいいのかな、と思います。
私は結構理屈抜きにして「いいんだ泣けたから!」というタイプなのです(^^;)

この作品、結構賛否両論だとは思うんですよね。
クセのあるラブストーリーだし、穴も色々あるので一概に「これは名作だ!」と言えるのかどうかは分かりません。
好き嫌いがはっきり出る作品じゃないかなとは思います。
どっちかと言うとゲーマー層より一般層にうけるのかなぁ‥‥。

 

 

<評価について>

上にも書いた様に3回クリアして3回泣きましたから。そして最近はクリアしたらそれきりになるのに、七曜の武器を頑張って揃えてみたり、サブイベントも色々とこなしてみたり、RPGで1回のプレイで100時間やったのはこのゲームくらいだと思うのですが、「私ってこの作品好きなんだな〜」と思うほどではないのでこの程度かなと。オススメ度としては、上に書いたように好みが分かれるところなのでC程度。

 

(2006/09/22UP)


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