ファイナルファンタジー

(スクウェア/RPG/FC)


有名シリーズの第一段。
でも、何か驚くほど知ってる人が少ない‥‥。(T-T)
まぁそりゃあ‥‥
FFシリーズは全てクリアしたぜいっ!と言う方はたくさんいると思うんですが。
沖田の周りには何故かいないです。
「FFは古い方がいいよねー」
「そうそう、私IとIIIが大好きで」
「Iは知らないけどIIIは好き〜!」
‥‥よくある会話です(^^;)
まぁFFのI〜IIIはFCのみの作品なので、知らない方が多いのも仕方ないんですが。
でも同じFCのIIIとの知名度の差はここまであるのか、と‥‥。
まぁそんなことを言っても始まらない。

Iが出たのはいつ頃だったかなぁ‥‥。
私が知った頃は、本格的なRPGなんてほとんど無かった頃だったと思います。
何か知り合いの家にあったんですよ。
で、全然分からないと言うことで借りてきて、父がクリアしました(笑)
セーブデータが一つしかなかったんで、誰かが代表する形でやるしか無かったんですね。
で、これが小学校の低学年のことだったので、話をほとんど覚えていない。
覚えているのは「白魔術師かわいい〜」くらいで(笑)
と、言うことで後日また買ったんです。

で、まず印象に残っているのは不親切さ(笑)
次にどこで何をすればいいか、が分からないんです(^^;)
「姫を助けて欲しい」とか「王子様が起きない」辺りはいいんですが、船を手に入れた時はどこに行けばいいか分からず、港を求めて航海の旅に。
飛空挺を手に入れた後は街でもダンジョンでも何でもいいから、地図で光っている点を求めて飛び回り‥‥。
そして発見した点に飛び込み、「‥‥ここは何?」
そしていきなり強い敵に遭遇し逃げ帰ったり‥‥(爆)
それとも一気にやらず、時期が開いたから忘れてただけ‥‥?(^^;)

そんなFFでしたが(笑)もっとストーリーの方から。
私の理解力が無いせいか、やってるうちは色々分からなかったんですが、クリアしてから色々考えてみると、いい話だなぁ、と。
でも、メモリ不足のせいか、消化不良な所が多い気がして。
ちょっと長くなってしまいますが、気になったエピソードをいくつか。

まずOP。
当時のRPGと言えばドラクエの他に比べるものが無いのでつい比べちゃいますが、ドラクエは「竜王(もしくは魔王)を倒して欲しい」と王様に言われます。
主人公は王子だったり勇者の息子だったり、無名の若者だったりしますが、
とにかく「勇者」である訳です。
でも、FF(I)は始まった早々、「姫を助けて欲しい」。
あくまで私のイメージに過ぎませんが、「通りすがりの若者達」という印象なんです。
国の側からしても、「姫を助けてくれる若者募集」という雰囲気でもなく。
そして、「姫を助ける」というのは簡単に達成できそうで、ゲームの目的では無さそう。
「このゲームは何をすればいいんじゃあっ!」と思ってしまいます(笑)
で、ガーランドを倒した後は、橋が架かって、渡ろうとした途端真のOPが。
音楽のせいもあると思いますが、あの意外性と言うか、展開には感動した覚えがあります。

順を追っていくと、次は‥‥エルフとアストスの話かな?
あの「王様が一人で」ってのも見るからに怪しいですが(笑)
あとエルフが、何か別民族と言うより、「エルフ国」という人間の国みたいですが、それは置いといて。
あと「スタールビー」と巨人の話。
あの巨人がどこから来たのか、なんてことも良く分からないんですが、あの世界でもそれは知られていない事だと思います。
人間には知らない事があってもいいと思うんですよ。
あの世界で、人間が全てを知っている、とは思えませんし。
あの巨人は何でたった一人なのかなー、なんて考えると想像意欲を掻き立てられます。
(私だけ‥‥?)

クレセントレイクの町。
パッと見は普通の町と同じなんですが、密かに抜け道が。
あれは気づかないと苦労しますねー‥‥。
あれに気づいたときは感動した、と言う人もいますけど。
でもあの予言者、何で森の中で輪になってるんでしょうね‥‥?
町とかに住むことを望まない異民族とか?
まあそんな事を考えても意味がないのかもしれませんが‥‥。
建物の中にいるよりも、神秘的な感じがしていいなー、と思ってしまったり。

ねずみのしっぽ。
この言葉ににやりとした方はFFやってますね(違)
普通はみんな気づくものなんでしょうか?
「何か臭いー‥‥」なんてものが勇気の証‥‥。
その時によって形は変わる、と言いますが。
だからってねずみのしっぽ‥‥(^^;)
そんな発想が好きです(笑)
でもパワーアップして、キャラが二頭身で無くなってしまったのが悲しかったです(笑)

水のクリスタル関係の話。
まずあのキャラバン。‥‥いきなり砂漠歩いてると出てくるのって‥‥。
空気の水を持っていくと、潜水艦を託して消える女の子も気になります。
普通に考えたら、あの子は人魚で、助けを求めていた‥‥と言うことなんでしょうが。
今なら海底に行った時に、「私があの女の子よ」なんてセリフの一つもありそうですが。
それも無いのはフォローが足りないと考えるべきか、それともはっきりさせずにぼかしておきたかったのか。

鷹の翼、ルフェイン人の町。
初めて行ったときは、言葉がさっぱり分からず‥‥。
そもそも、町に行く為にはたった一つの着陸ポイントから延々と歩かないといけない時点で何と言うか。
あんなゲーム他に見たこと無いです(笑)
天空人という存在も不可思議で。
まあこれはドラクエにも出てきましたが。
ただ、ドラクエでは人間文明と天空の文明が、同時代にそれぞれ進行しているのに対し、FFは「古代に滅んだ人々」という感じがするんです。
その後の洞窟や蜃気楼の塔なんかを考えてみると、現在(現代?)よりも高度な文明があったにもかかわらず滅んでしまったみたいで。
どうしてそんな文明が滅んでしまったのかな、などと考えてしまいます。
確か、ロボットも動かなくなってしまうんですよね。
何だかかわいそうで(‥‥なんてここまで書いておきながらロボットが壊れる、なんてエピソード無かったりして(^^;))
FFもシリーズが進むと話が科学的になってくるんですが、最初の頃はあまり無くて。
でも、Iのこの辺はすごく機械じみた話が出てくるんですよね。

そして最後。
スタート地点に再び戻ってきます。
あのコウモリ達も、雰囲気を出すための飾りものでは無かったわけです。
(そんなん思ったの私だけか‥‥?)
そして2000年の昔に主人公達は飛ぶわけですが。
あのダンジョンがまた、長めで辛かったー‥‥。
しかも4人(?)のカオス達と次々に戦うし。
今時のゲームなら一体倒しては後戻り、なんて出来ますが。
一旦帰ると4体とまた戦わなきゃいけない、という‥‥。
でもIIやIIIの感覚からすると、一旦過去に行ったら帰れないのが普通な気はするんですが。
確かアイテムだけ回収して帰った記憶があるから、帰れたんだろうなぁ‥‥。
そしてやっと見付けたカオスが、色々と語ってくれます。
ふむふむ、と思いながら戦闘に突入、勝てばエンディング。
ラストバトルの音楽も通常バトルと同じで、倒した後は文字だけのEDですが。
でも、字だけのEDであんなに感動させられるんだー、と実感しました。
それまで良く分かってなかったストーリーが見えてきて
(今までそれが見えてなかったのは私が悪いのか?)
当時メモリ不足で表現できなかった事を色々と感じました。
別に綺麗なグラフィックでエンディングを飾らなくてもいいんだな、なんて。

最初にやった時は「永遠に巡り続ける時を絶つ」というのが分からなかったんですよ。
(まだ小さかったから‥‥(^^;))
他の世界から召還(?)された人にしかその鎖は断ち切れなくて、
それが終わった後、彼らはその戦いを忘れて元の世界へ帰っていく‥‥。
でも、彼らの物語は語り続けられる‥‥。
冒険の記憶を失ってしまう、というのは悲しい気もしますが。
でも、EDの最後に、プレイヤーに対して「あなたも一緒に旅をしてきた」みたいな言葉があります。
つまり、主人公達、それを取り巻く人々が、その事を忘れてしまっても、プレイヤーである私たちは覚えてるんですよね。
うーんのめり込んでるなぁ(笑)

で、「時を絶つ」というお話。
永遠に巡り続けていた鎖が断ち切られ、「巡り続ける時」は終わりを告げます。
だから「ファイナル」なんだと思うんです。
「ファンタジー」は‥‥まあファンタジーの世界の話ですし。
その概念も色々解釈出来るから、こっちに関しては何とでも言えるんですよね。
だから私は「ファイナル」の方に着目しちゃうんですが。
2以降は、何が「ファイナル」なのかなー、と。
まあその戦いを最後に平和になる、と考えれば成り立っちゃうんですけどね。

ストーリーについてはこの辺にして。
印象に残ってるのは、ナレーションのメッセージ。
アイテム一つ一つについての説明がかわいいんですよ〜(^^)
「毒にかかっている人はいませんかー?」(←毒消し)
「あらまぁ随分固くなっちゃって」(←金の針)
など。
噴水に向かってAボタンを押せば、「水に顔を映してみましょう‥‥まぁ汚い!さぁこの水で顔を洗って洗って!」
なんて言われて。
あれは好きでしたね〜。

これはどっちかというとストーリーの方なのかなぁ‥‥いや違う(^^;)
父のプレイでトマエ火山に行ったときの事なんですが。
火のカオス、マリリス戦。
戦士、モンク、白魔術師(‥‥モンクは自信ないけど、とにかく前三人)がやられてしまい、一人残った黒魔術師「とらんぷ」(何故とらんぷ‥‥)も瀕死の状態。
これはもう全滅するしかない、と言うところでとらんぷの行動。
‥‥クエイク。
(今でこそクエイクはダメージ魔法ですが、当時は相手を一撃で倒す魔法だったんです)
中ボスにそんな技効くかああっ!‥‥と思ったんですが。

「じわれにのみこまれた」

‥‥んなアホな(^^;)
それ以来、この黒魔術師君についたアダ名が「土壇場とらんぷ」。
‥‥しかし昔のゲームって恐ろしい(‥‥そういう問題か?)

あと、何となく15ゲームに燃えてしまったり(笑)
そんなものわざわざFFでやらなくても、家にあるだろう、と言われそうですが(笑)
あれは手で入れ替えると、途中でパネルが飛んだりして、間違ったところに戻しちゃったりなんかして、絶対に解けなくなっちゃうんですよねぇ‥‥(^^;)
その点ファミコンのだと「絶対クリアできる!」と思うもんだからつい(^^;)
でも今時「15ゲーム」なんて言っても、みんな分からなかったりして(爆)

とにかく、FFIって、今の技術で作れば、もっといい表現が出来ると思うんですよ。
今リメイクすれば、もっといいものが出来るんじゃないか、と思うんです。
何かもったいないなぁ‥‥。
↑今はWS、PS、GBA、はてはPSPとリメイク版が出ています。結構色々出るものですね。私の好きな某会社の某ゲームも出ないかしら‥‥。
そしてあのステキなナレーションはPS版でも健在なのでしょうか。

 

<評価について>

上に書いた様にすごく好きだし、愛着もあります。でも今やり直す気がするか、と言われると‥‥と考えてしまうので別格までは至らず。でも別格に近いという事でA+。
オススメ度に関しては、FCの感覚で言うとちょっと不親切なので誰にでも薦められる作品ではありません。リメイクされて親切になっているかもしれませんが、WSのロマサガをやった感覚からすると期待はできないなー‥‥。

 

(2000/03以前)


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